「どうも前回のBOISの言っているのは、ゲーム制作者側のいいわけにしか聞こえない」
なんて感想を持った人もいると思う。僕自身はそういうつもりはまったくなくて、ゲームはずいぶん前に言われていたような「出せば売れる」世界ではないよ。ということを言ったまでである。また、現実はどんどんと厳しくなっていっているし、決して苦労なしに成功は得られないことを、より多くの人が受け止めてほしいという希望も含む。
ゲームを消費するユーザーとしては、もちろん自分の気に入るゲームだけを買いたいと思うだろう。ゲームは高いし、買うまで内容が分からない。だから、どうしても「つまらん!」と思ったゲームに対しては厳しい評価をしてしまう。
例えばお気に入りのアーティストのアルバムを買ったとしよう。10曲入っているアルバムのうち、あなたは何曲気に入ればよしとするか?
全曲?? こういう人はかなり厳しい目をもって、アーティストを評価している人だろうが、大半の人が、おそらくは2〜3曲気に入るような物が入っていれば、許せるレベルで、半分以上、気に入る曲が入っていれば、かなり得した気分になるのではないだろうか。
これと同じ視点でゲームを見た場合、1回のプレイに10時間かかるゲームがあったとして、どうだろう。あなたは、ごく一部の「気に入らない」点を見つけては批判していなかっただろうか?
全体としてみれば面白いゲームだったが、これは面白くない。なんでこのメーカーはこんな事にも気づかないんだ。と。そして友達に伝えるときには、感情的になって、おもわず悪い点だけを伝えていないだろうか?
もちろん、そうやって悪い点を素直に洗い出すのは、ゲームを理解し、より向上させる糧になるのは間違いない。そういう意見はきっちりとメーカーに対してフィードバックするべきだ。メーカーはほとんどの場合、そういう意見にすべて目を通している。そして関連するスタッフ全員がそれを読む。こうして、次の作品では、同じミスを犯さないように、できるだけ注意する。こういう制作者を育てるというサイクルを作る必要もある。
消費者としての僕達が気をつけなければいけないのは、他に「中古市場」がある。中古自体に関しては悪いとは思わないし、これからもあって当然だと思う。ただし、前回の内容によれば、ゲーム開発には多額の資金を投じて作ってある。それらは音楽のアルバムの比ではないほどの人間が関わり、それを売って利益を得ることで、日々の生活の糧を得ている人がたくさんいることをわすれてはいけない。
音楽のアルバム、CDであれば、中古やレンタル業を営むばあい、音楽著作権使用料と言った物を支払うので、アーティストやレコード会社の利益は、新品・中古・レンタルどれでも無関係に発生している。テレビでちょろっと流すだけでも、著作権使用料が徴収されている。
しかし、ゲームの場合、同じ・またはそれより規模の大きな著作物でありながら、中古・レンタルではメーカーまで利益が流れてこない。そういう仕組み・法制度がないからである。
もちろん、これらの仕組みが出来ることによって中古の価格が一時的に多少上がることは免れないが、ゲーム会社としてみたら、中古からも利益をとれるようになれば、今よりも「定価」を下げられるわけだ。製造コストの数割を新品販売で確保し、残りを中古販売で確保という、2段構えのマーケティングが可能となる。だから、「(今のままの)中古市場はゲーム業界をダメにする」というようなキャッチコピーが、幾度となく打たれる。この仕組みさえちゃんとしてくれれば、何も中古販売に文句を言うつもりはないし、消費者にとっても嬉しい世の中が来るよといいたいだけのはずだ。
僕は個人的には、メーカーの利益を確保する方向で、これらの問題が解決してほしいと強く考えている。消費者として、その方が、賢い選択のような気がしてならないのだ。あなたはこの問題にたいして、どう思い、なにがよりよい方法だと思うだろうか?