パソコン通信、インターネットといった文字ベースの情報のやりとりをする上でよく見かけるのが、「(笑)」「(^^」といった記号だ。これらについて語っていこう。
もともと僕は「(笑)」の利用に対して否定的な立場だった。ある意味では自分の意志を曖昧にして、当たり障りのない文章にするからだ。今ではもう慣れのせいで、何とも思わないが、これら記号が果たす役割は、一体なんだろうか……。例えば
「僕って、バカだからさぁ(爆)」
「ごめん、やっぱり、俺、この世にいない方がいい人間だね…(爆)」
この、「(爆)」があるかないかだけで、かなりの印象の差になる。記号がなかった場合、受け手によっては、「うわ、こいつ、自閉気味だよ……やばっ」とか思うかも知れない。
しかし、記号があることによって、冗談半分で言っていることがわかる。
もちろん、記号を使わない補足の仕方もあるが、おそらくネットで会話している人たちにとって、こういう自己ツッコミ的ノリは、日常茶飯事で考えることすら億劫だし、ましてやキーボードでタイプする労力を考えると、これら記号は、精神状態や感情の表現ツールとしてはかなり優れているような気さえする。
僕がチャットをはじめてやった時には「ぐわっ、(笑)の嵐だ……」と思ったものだが、今では僕自身が「(笑)」を大量生産する人種になってしまっている。
僕はアニメは好きだし、アニメを見てはまったりする事もある(今はテレビがアンテナにつながっていないのでまるで見ていないが)。例えば、だが。アニメを観ていて、登場人物の女の子が気に入ったとしよう。そして、日記のページで取り上げて、流行の「萌え〜!!」とか叫んだ場合……。記号を付加しなければかなりやばい人に見えてしまう。
「今日の○○観たけど、△△ちゃん、いいねぇ。もう△△ちゃん萌え〜!!」
なんてことを、「(笑)」もつけずに書くなんてことは、僕には出来ない。それは、自分がアニメのキャラクターにはまったことを、おおっぴらにしたくないという制動が働くからである。一応、自分自身で「うっわー、寒っ」と、突っ込む意味を含めて「(爆)」と書く。コレを書かなかったら、もう寝ても冷めても、日常生活でも……△△ちゃん萌え〜……と言っている危ない人になってしまう。いや、それはそれで良いと思うんだけどね(いいのか?)
何はともあれ、「(笑)」は文章を簡単にやわらかく、曖昧な方向へと変更することができる、便利な記号であることは間違いない。だが、簡単であるが故に、日頃何も考えずに使うことが多い。この「何も考えずに」が非常に危険である。
「(笑)」に込められた本来の意味を、文章にできないことがあると、文章能力が低いことを痛感する。もともと「(笑)」は、別の意味を端的にしめした記号のはずだから、何について笑っているのか、何を何故誤魔化そうとしているのか、説明できるはず。
しかし、これを全ての「(笑)」に対して見てみると、そりゃもう、苦痛以外のなにものでもないのである。恐ろしいことだ。物を書くことに対して、これだけ軟弱になってしまったのかと、ひどく落ち込む。
僕自身の結論として、
「これら記号は、ネット世界における必要悪だ」
ということで締めたい。文字だけのコミュニケーションで、必要以上に長い状況説明は、読み手にとっても書き手にとっても苦痛だろうと。
え? フリートークも回りくどくて長すぎるって?(汗)